「緊急事態」911!!

皆電話番号911はアメリカやカナダで緊急事態に助けを求める時の電話番号で、日本の110番と119番を合わせたような機能を果たします。普通は交通事故や火事、急病の時に使用されますが、最近奇妙な電話がカナダで増えているそうです。実際の通話記録なので少し聴き取りにくいですが、以下はその一例です。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Dispatcher: “Emergency, do you need police, ambulance or fire?”
Caller: “I’m kinda lost. I seemed to have lost something of mine.”
Dispatcher: “What did you ( A )?”
Caller: “Uh, uh-huh, you might laugh but it is a pack of ( B ).”

(通信指令係:「救急です。警察、救急車、それとも火事ですか。」
通話者:「ちょっと困ってるんです。持ち物をなくしてしまったようなんです。」
通信指令係:「何をなくしたんですか。」
通話者:「あの、笑われるかもしれませんが、タバコです。」) “「緊急事態」911!!” の続きを読む

子供を轢いてしまわないように

児童虐待でもないのに子供の命をうっかり奪ってしまう悲しい事故が毎年あります。例えば次の例です。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Cameron was just ( A ) when his dad accidentally ( B ).
(キャメロン君は、父親の車に誤って轢かれた時、2才だった。)

米国では、バックする車に轢かれ毎週子供が2人命を落とし、50人がけがをしています。そして殆んどのケースが親族によるものだそうです。こうした悲惨な事故を何とかしようと先ほどのキャメロン君の名前をつけた安全対策法が2007年に制定されましたが、その一部である以下の規則が2014年に施行されます。それによると

The proposed rule would require automakers to ( C ) on all vehicles, so the driver can see everything directly behind them when they’re ( D ).
(規則案は全ての車の視界を拡げることを自動車メーカーに義務付け、車のバック時に真後ろにあるものすべてをドライバーが見えるようにする。) “子供を轢いてしまわないように” の続きを読む

コレステロールの改善薬

健康診断でコレステロール値が高いと指摘された方には朗報です。コレステロール値を劇的に改善する薬がアメリカで開発されたのです。従来の薬は悪玉コレステロールと言われるLDLコレステロール値を下げるのが主な効能でした。ところが

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

But that doesn’t ( A ) the risk of heart disease. Some doctors would tell you that ( B ) the good HDL cholesterol may be even more important.
(しかしそれでは心臓病のリスクを取り除くことにはならない。HDL善玉コレステロールを上げることの方がより一層重要だと言う医師もいる。) “コレステロールの改善薬” の続きを読む

中国のスーパーコンピューター

最近の中国経済の発展は目覚ましく、ついに日本を追い越して世界第二位の経済大国になるようですが、テクノロジーの分野でも目覚ましい躍進を遂げています。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Well, China has ( A ) the U.S. in the race for the world’s ( B ) supercomputer.
(さて、中国が世界最大、最速のスーパーコンピューターの競争でアメリカを追い越しました。)

といようにテクノロジーのある分野ではアメリカを追い越しました。Tianhe-1Aという名前のコンピューターだそうですが、その計算速度は驚くほどの速さです。 “中国のスーパーコンピューター” の続きを読む

もっと子供に教育を!

民主国家なら教育を受ける権利は全ての子供に与えられているはずです。ところが世界中を見渡してみると、教育を受ける機会が不十分であるところがたくさんあるようです。次の文を聞いてみましょう。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Among 30 ( A ), we rank 25th in math and 21st in science. In almost every category we’ve ( B ).
(先進30ヵ国中、我々は数学で25位そして科学で21位である。ほとんど全ての分野で我々は遅れをとっている。)

これは公教育の問題を摘発し、その改革を促すために作られたドキュメンタリー映画中の台詞ですが、どこの国のことかわかりますか。なんと先進国中の先進国であるアメリカです。国家が豊かで民主的であっても、あるいはそれが進みすぎたせいか、初等・中等教育が行き届いていないようです。 “もっと子供に教育を!” の続きを読む

就職面接でしてはいけないこと

景気低迷で失業率が高止まりのアメリカで、ある就職斡旋サイトが求職中の人々にアドバイスを提供しています。履歴書を上手く書くことに加えて、冗談とも取れるような、就職面接でしてはいけないことを挙げています。まず、過去にこんなことを言った求職者がいたそうです。

One job seeker ( A ) bringing his ( B ) to work.
(ある就職希望者はペットのサルを職場に連れて来たいと主張した。)

職場にペットを連れて行くなど普通は考えないことですね。ましてや就職面接のときにそんなことを言えば、落とされるのは目に見えています。次の事例はどうでしょう。

Another’s e-mail address ( C ) the words “lovesbeer.”
(もうひとりの希望者のEメールアドレスには「lovesbeer」という言葉が含まれていた。) “就職面接でしてはいけないこと” の続きを読む

Climategateの結末

皆さんはClimategateという言葉を聞いたことがありますか。地球温暖化について調査する科学者たちを巡るデータ捏造疑惑事件ですが、次のような経緯で起こりました。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]

This was Climategate — thousands of e-mails ( A ) from the University of East Anglia server, ( B ) between scientists at the university’s influential Climate Research Unit.
(Climategateとは次のようなものだった。イースト・アングリア大学のサーバーから、多量のメールがハッキングされ、それはこの大学の影響力を持つ気候研究ユニットの科学者たちのやり取りだった。)

このようにして世の中に知れ渡ったメールの内容にさまざまな疑問が投げかけられました。その中でも科学者たちにとってダメージが大きかったのは次のようなメールです。 “Climategateの結末” の続きを読む

病原菌に対抗する方法

あらゆる抗生物質に耐性のある強力な菌が病院で広がっているという報道が日本で連日のように伝えられていますが、ニューヨークの科学者たちが殺菌効果のある塗料を開発したというニュースがありました。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]

The researchers have developed a coating that ( A ) ( B ) with nanoparticles.
(研究者たちは酵素とナノ粒子を混合したコーティングを開発した。)

酵素は自然界にあるもので、生物の消化を助けたりバクテリアなどの病原菌を殺す働きをします。それに最先端テクノロジーのナノ技術を使って作った小さな粒子を混ぜ合わせ、それを塗料に加え物の表面に塗るという方法です。これは従来の消毒方法よりも殺菌効果が優れているとのことです。しかも化学薬品を使うわけではないので人体への害も無さそうです。すぐにも多くの病院で採用して欲しいものですが、ナノテクノロジーがまだ比較的新しい分野であるため、もう少し時間がかかるようです。研究者のひとりによると “病原菌に対抗する方法” の続きを読む

サグラダ・ファミリアの将来に暗雲

著名な建築家アントニオ・ガウディが設計した教会、サグラダ・ファミリアはまだ完成していないにもかかわらず大変有名ですが、ここにきてひとつの問題が起こっています。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]

The team charged with completing his most ( A ) and final work say they now fear for its future, because of this — preparations for a tunnel to carry a ( B ) train line through here from Madrid up to France.
(彼 [= ガウディ] の最も野心的な最後の作品を完成させる任務を負うチームは、今その将来が心配だと言っている。それは、ここを通過しマドリードからフランスに至る最新式鉄道が通るトンネルの準備が行われているからだ。) “サグラダ・ファミリアの将来に暗雲” の続きを読む

異人種間結婚の増加

人種のるつぼと言われるアメリカで人種が異なる人たちの間での結婚は当たりまえと思われるかもしれませんが、40年位前はまだそうではなかったようです。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

There’s ( A ) that I must tell you. This is John.
「他に言わなくてはならないことがあるの。こちらがジョンよ。」

これは “Guess Who’s Coming to Dinner” (1967年公開)という映画のワンシーンです。白人の女性が黒人の恋人を両親に紹介するのに非常に勇気が要る時代だったことを象徴するような話し方ですね。 “異人種間結婚の増加” の続きを読む