家庭菜園ブーム

景気後退期に始まったアメリカでの家庭菜園ブームが景気が回復に向かっても続いているそうです。

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Many of the millions of people who turned to gardening to (s  ) (m  ) during the recession appear to be (sti  ) (w  ) it during the recovery as food prices remain high and interest in safe, fresh and local food grows nationwide.

(景気後退期にお金を節約するために家庭菜園を始めた何百万人もの人々の多くが、食料品の価格が依然高く、安全で新鮮な地元食品への関心が全国的に高まる中、景気回復期にも家庭菜園を続けているようだ。)

なるほど、背景には食料品の値上げだけでなく、食の安全や地産地消などへの関心の高まりもあるということですか。

さらに政府による国民への栄養指導も後押ししています。

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ある食品添加物の効用

我々が毎日食べる食品には様々な添加物が使われていますが、その一つにセルロースがあります。

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One of an array of factory-made (a  ), cellulose is increasingly used by the (p  )-food industry, producers say.
(セルロースは工場で作られる数多くの一連の添加物のひとつで、加工食品産業で使われる頻度が増している、と生産業者は言う。)

セルロースの使用が増えている理由は、これを使うと、食品を安定させ、脂肪分の代わりとなり、繊維含有量を増やし、そして価格が上がっているオイルや小麦などの原材料を減らして食品を作ることができるからです。

さらに、中国やインドなど人口が多く急激に発展している国々で加工食品の需要が増していることや、低脂肪や無脂肪であるけれども口当たりの良い食品を消費者が求めていることもセルロースの人気の背景にあるようです。

重量当たりの単価は高いですが、ほんの少し食品に加えるだけでよいので、結局食品全体の価格を下げることができます。

ところで、セルロースの正体はいったい何だと思いますか。実は木材のパルプなどの植物性繊維なのです。

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携帯の使い過ぎにご注意

携帯電話は今や日常生活に不可欠なものであると言っていいでしょう。先進国ではほとんどの人々が所有しているのが現状です。そんな中、自身も携帯を使用しているけれども、周囲の使いすぎに閉口し、警告している人がいます。

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It has become (ev  ) that many people prefer the social media on their phones (t  ) actual human contact.
(実際の人間の触れ合いよりも携帯上のソーシャルメディアを好む人が多くなっているのは明らかである。)

こうした状況の具体例として、筆者は参加した仕事関連の食事会の様子を述べています。出席した人々の優に半分以上は目の前に他の参加者がいるにもかからず、話もせずに携帯を取り出してひたすらいじっていたそうです。この光景にはさすがに筆者も驚き、緊急時以外はこうした人が集まる場所では携帯を使うべきではないと注意しています。

さらに使い過ぎの危険性に説得力を持たせるために持ち出したのが携帯によるコミュニケーションの疎外です。その根拠は、

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画期的な発電法

今回の原発事故の影響で、関東では計画停電があり、節電の対応に追われている日本人にとって、将来どのような方法で電力を確保するかは大きな問題となっています。もちろん世界中の問題でもあります。そんな中MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者が画期的な発電法を開発中です。(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

By (mi  ) the essential process that allows plants to produce energy, an MIT researcher has managed to create electricity out of water more efficiently than (co  ) solar cells, to the point where one and a half bottles of wastewater could power an entire house for a day.
(植物がエネルギー生成することを可能にするのに不可欠なプロセスを模倣することにより、MITの研究者が、水から従来の太陽電池より効率よく発電することに成功し、ボトル1.5本分の廃水で家一軒分の電気を一日まかなえるかもしれないところまできている。)

どうも植物の光合成を模して電力を得る方法のようですね。今原発に頼らない電力源として注目されている太陽光発電よりも効率がよいというのはとても魅力的です。しかも廃水ボトル1.5本分で一世帯の一日分の電気が賄えるなんて夢のような感じがします。もう少し仕組みを詳しく見てみると

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歴史は不測の事態

アメリカで市民権を申請する移民に課される歴史のテストを、無作為抽出した一般のアメリカ人に受けさせたところ、なんと38%が不合格になりました。高校で必修科目になっているにもかかわらず、なぜアメリカ人はこんなに自国の歴史を知らないのでしょう。筆者によると、その原因は教科書にあるということです。

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The problem is that they are (b  ). In their efforts to be both comprehensive and politically correct, the author committees lose any notion of an overarching  (na    )structure.
(問題は教科書がつまらないということだ。包括的かつ差別的でないよう努める中で、執筆委員会は何よりも大切な物語性の構造という観点を見失っている。)

つまり、粗雑に書かれているのではなく、あまりに気を使い過ぎて小説が持っているような、わくわくした物語性が無いということです。

そもそも歴史なんてそんなものではないの、と思っている人もいるでしょう。しかし、フランクリン・ルーズベルト大統領が第二次大戦中に大統領でなかったらという事実と反する状況を背景に小説を書いたPhilip Roth氏によると、

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震災後の日本への応援歌

3月11日に発生した東日本大震災はあまりの規模の大きさに日本のみならず世界を震撼させましたが、その悲惨さを伝える報道と共に、被災した日本の人々への同情、応援、賞賛もたくさん見受けられます。そのひとつに次のような記事がありました。

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In recent years, research into post-traumatic stress (d  ) (P.T.S.D.) has led to a new term and a new area of research: “posttraumatic (g  )”(P.T.G.).
(近年、心的外傷後ストレス障害(P.T.S.D.)の研究により、「心的外傷後成長」(P.T.G.)という新たな言葉と新たな研究分野が生まれている。)

P.T.S.D.はこの頭文字のまま日本でもお馴染みです。まさに今回のような災害に見舞われた時、心に傷を負い、いろいろな症状を表す心の病気です。これに対し、新しい言葉P.T.G.はアメリカのある心理学教授が考案した言葉で、ひどいトラウマに出会うとその後かえって心的に成長する場合を指します。そしてP.T.G.の方がP.T.S.D.よりも一般的であるという研究者もいます。また、

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人類最初のファッション

人類が衣服を着用するようになったのはいつ頃だと思いますか。最近、従来の考古学の調査結果よりはるかに古い時期に人類が衣服を着用し始めたとする研究が発表されました。(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]According to new research from the University of Florida, a study of the (e  ) of lice shows (m  ) (h  ) first began wearing clothing about 170,000 years ago.
(フロリダ大学の新しい調査によると、シラミの進化研究が、約17万年前に現生人類が初めて衣服を着始めたことを示している。)

何故シラミの進化を調べると人類が衣服を着始めた時期を特定できるのでしょう。それは頭ジラミという頭髪に寄生するシラミが衣シラミという衣類につくシラミに枝分かれした時期を見ればわかるのです。

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スパルタそれとも個の尊重?

子育ての方法はいつの時代も親を悩ませてきた永遠のテーマですが、最近ある中国系アメリカ人Amy Chuaさんが書いた子育て回想録が注目され議論を呼んでいます。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

In a pithy, take-no-prisoners style, Chua lets readers in on the secrets to raising children who will (va  ) their parents’ decision to bring them into the world by getting themselves (ad  ) to Ivy League colleges and invited to piano recitals at Carnegie Hall.
(簡潔で断固としたスタイルで、Chuaさんは子育ての秘訣を読者に明かしている。アイビーリーグの大学に合格し、カーネギーホールでのピアノリサイタルに招待されるようにすることで子供を作るという親の決断の正しさを証明するような子育ての秘訣である。)

アイビー・リーグの大学に入学したり、カーネギーホールでリサイタルを開くような優秀な子供が育つなら是非その子育て法を知りたいものです。ところがウォールストリート・ジャーナル紙に本の抜粋がでたところ、大変な反発を招いてしまいました。ではどんな内容だったのでしょう。

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新たな日本の評価

中国が日本を抜いて世界第二位の経済大国になる今、現在の日本評価はどうなのでしょうか。次の文を見てください。

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Is Japan the (m  ) (s  ) (s  ) in the world? Even the question is likely (all right, designed) to (prov  ) (r  ) and have you spluttering over your breakfast.
(日本は世界で最も成功している社会だろうか。その質問だけで嘲笑を引き起こし、朝食を食べながら吹き出してしまいそうである(もっとも、それを狙ったのだが)。)

最も成功した国かと聞かれれば、吹き出してしまうような愚かな質問に聞こえるとは随分ですが、実際ここ20年ばかりの日本は経済的にはそう言われても仕方のない状況です。名目GDPは1991年の水準のままで、1994年当時の日本経済は世界のGDPの17.9%を占めていましたが、その割合は今では約半分にまで落ち込んでいます。

しかし、これはあくまでも経済面から見た日本の姿で、ちょっと見方を変えるとまた違った日本の側面が見えてきます。 “新たな日本の評価” の続きを読む

浸透膜発電

皆さんは「浸透圧」という言葉を覚えていますか。化学や生物の授業で一度は出会ったことがあるはずですが、この現象を使って電力を得ようという試みがノルウェイで行われています。

「浸透作用」は英語で osmosis と言いますので、それを使った発電は osmotic power (浸透膜発電)と呼ばれています。そのおおまかな仕組みは以下のようです。

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It( = osmosis)’s the (pa  ) of a liquid from a region where it’s highly concentrated through a semipermeable membrane to a region of lower concentration, raising the latter’s volume. The (b  ) of that rising volume is energy.
(それ[浸透作用]は液体が半透膜を通り、溶媒濃度の高い所から低い所へ通りぬけ、濃度の低い所の容量が増す現象である。そのような容量増加の副産物がエネルギーである。) “浸透膜発電” の続きを読む