もっと子供に教育を!

民主国家なら教育を受ける権利は全ての子供に与えられているはずです。ところが世界中を見渡してみると、教育を受ける機会が不十分であるところがたくさんあるようです。次の文を聞いてみましょう。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Among 30 ( A ), we rank 25th in math and 21st in science. In almost every category we’ve ( B ).
(先進30ヵ国中、我々は数学で25位そして科学で21位である。ほとんど全ての分野で我々は遅れをとっている。)

これは公教育の問題を摘発し、その改革を促すために作られたドキュメンタリー映画中の台詞ですが、どこの国のことかわかりますか。なんと先進国中の先進国であるアメリカです。国家が豊かで民主的であっても、あるいはそれが進みすぎたせいか、初等・中等教育が行き届いていないようです。

これとは逆にいわゆる貧しい途上国では、まだ子供に初等教育を受けさせる余裕が無いところもたくさんあります。Global Campaign for Educationという団体は、6,900万人の学齢期の子供が学校へ行っていないと報告しています。この窮状を南アフリカ共和国のソウェト出身で12歳のある子供が訴えています。

“Please help us, politicians. You have had an ( C ). Now you’re here and meeting at the UN. Please ( D ) that 69 million children get the chance to go to school.”
(「政治家の皆さん、どうぞ私たちを助けてください。あなた方は学校へ行く機会がありました。そして今ここで国連の会議に出席されています。どうぞ6,900万人の子供たちが確実に学校に行けるようにしてください。」)

この子自身はこれだけ立派に発言できるのですから、しっかりとした教育を受けているようですが、全体的にはアフリカの教育事情はかなり悪いのが現状です。先ほどのGlobal Campaign for Educationは次のような統計を出しています。

They compiled a list of the 60 poorest countries showing the world’s ( E ) to be a schoolchild. Somalia got the lowest marks, ( F ) eight countries including Eritrea, Haiti, Comoros and Ethiopia.
(彼ら(Global Campaign for Education)は、学童になる環境が世界で最悪の最貧国60ヵ国のリストを作成した。ソマリアが最も点数が低く、エリトリア、ハイチ、コモロそしてエチオピアを含む8ヵ国がそれに続いた。)

最も教育が行き届いていないソマリアはもちろん、後に続く国々もハイチを除いて全てアフリカの国が挙げられています。

このように先進国も途上国も教育の問題を抱えています。国連のMillennium  Development Goalsというプロジェクトは2015年までに初等教育を全世界に行き渡らせることを目標としていますが、実現は困難な状況のようです。賢い子供たちが育たなければ人類の未来は暗いものになってしまいますが、何とか方法はないものでしょうか。

正解:
A: developed countries
B: fallen behind
C: opportunity to go to school
D: make sure
E: worst places
F: followed by

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