スパルタそれとも個の尊重?

子育ての方法はいつの時代も親を悩ませてきた永遠のテーマですが、最近ある中国系アメリカ人Amy Chuaさんが書いた子育て回想録が注目され議論を呼んでいます。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

In a pithy, take-no-prisoners style, Chua lets readers in on the secrets to raising children who will (va  ) their parents’ decision to bring them into the world by getting themselves (ad  ) to Ivy League colleges and invited to piano recitals at Carnegie Hall.
(簡潔で断固としたスタイルで、Chuaさんは子育ての秘訣を読者に明かしている。アイビーリーグの大学に合格し、カーネギーホールでのピアノリサイタルに招待されるようにすることで子供を作るという親の決断の正しさを証明するような子育ての秘訣である。)

アイビー・リーグの大学に入学したり、カーネギーホールでリサイタルを開くような優秀な子供が育つなら是非その子育て法を知りたいものです。ところがウォールストリート・ジャーナル紙に本の抜粋がでたところ、大変な反発を招いてしまいました。ではどんな内容だったのでしょう。

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認知症への救世主

急激に高齢化社会となっている先進国にとって、アルツハイマーを含む認知症への対応は急務となっています。ところが、アルツハイマーは治療どころか診断さえ難しいのが現状です。この病気はアミロイドという物質が脳内に蓄積することが原因で起こると考えられていますが、特定の患者の脳にそれが実際に溜まっているかどうか調べることは今までできませんでした。そんな状況に一縷の望みができました。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

For the first time, a study shows that an imaging test can ( A ) what are called amyloid plaques in a person’s brain — an ( B ) protein always found in patients with Alzheimer’s disease.
(人間の脳内にあるアミロイドと呼ばれるプラーク(斑)を画像検査で検知できることを示す初めての研究結果が出ています。アミロイドはアルツハイマー病の患者に必ず見出される異常蛋白質です。) “認知症への救世主” の続きを読む

「緊急事態」911!!

皆電話番号911はアメリカやカナダで緊急事態に助けを求める時の電話番号で、日本の110番と119番を合わせたような機能を果たします。普通は交通事故や火事、急病の時に使用されますが、最近奇妙な電話がカナダで増えているそうです。実際の通話記録なので少し聴き取りにくいですが、以下はその一例です。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Dispatcher: “Emergency, do you need police, ambulance or fire?”
Caller: “I’m kinda lost. I seemed to have lost something of mine.”
Dispatcher: “What did you ( A )?”
Caller: “Uh, uh-huh, you might laugh but it is a pack of ( B ).”

(通信指令係:「救急です。警察、救急車、それとも火事ですか。」
通話者:「ちょっと困ってるんです。持ち物をなくしてしまったようなんです。」
通信指令係:「何をなくしたんですか。」
通話者:「あの、笑われるかもしれませんが、タバコです。」) “「緊急事態」911!!” の続きを読む

子供を轢いてしまわないように

児童虐待でもないのに子供の命をうっかり奪ってしまう悲しい事故が毎年あります。例えば次の例です。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

Cameron was just ( A ) when his dad accidentally ( B ).
(キャメロン君は、父親の車に誤って轢かれた時、2才だった。)

米国では、バックする車に轢かれ毎週子供が2人命を落とし、50人がけがをしています。そして殆んどのケースが親族によるものだそうです。こうした悲惨な事故を何とかしようと先ほどのキャメロン君の名前をつけた安全対策法が2007年に制定されましたが、その一部である以下の規則が2014年に施行されます。それによると

The proposed rule would require automakers to ( C ) on all vehicles, so the driver can see everything directly behind them when they’re ( D ).
(規則案は全ての車の視界を拡げることを自動車メーカーに義務付け、車のバック時に真後ろにあるものすべてをドライバーが見えるようにする。) “子供を轢いてしまわないように” の続きを読む

未来の農業

世界人口の増加や気候変動などで、食糧危機が現実味を帯びてきている昨今、従来の農法ではとても人口を賄えないということで、画期的な農法を提案している本があります。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
A new book by an urban agriculture visionary (a ) to change the way people think about farming, offering a look into a future where city (s  ) — not rural fields — produce the world’s food.
(未来都市農業学者による新しい本は、農業に対する人々の考え方を変えることを目的とし、田舎の田畑ではなく、都市の高層建築物が世界の食料を生産をする未来を垣間見せてくれる。)

従来の農業は地面で作物を作りますから、ごみごみした都会ではなく広い土地のある地方で行われるのが主流です。しかしこの本で紹介されている農業は高層建築の中で行うので、まさに都会にうってつけというわけです。この本のタイトルは “The Vertical Farm”(「垂直農場」)です。何十階もある建物で行うことに由来しているこの命名はユニークですね。地面が無い状況で農業を行うので水耕栽培などが取り入れられています。その他の特徴としては “未来の農業” の続きを読む

賞味期限と消費期限

皆さんは食品についている賞味期限と消費期限の違いをご存じでしょうか。またそれらは英語で何と言うのでしょう。まずは次の文を読んでみましょう。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

Food products that can be safely (c  ) after their best-before date will be required to carry a (n  ) saying so, under new labeling guidelines being planned by the Consumer Affairs Agency to reduce the waste of food.
(消費者庁が食品の無駄を減らすために計画している新しい表示のガイドラインで、賞味期限が過ぎても安全に食べられる食品は、その旨を記した注意書きを添付することが義務付けられる。)

これは「賞味期限」に今後添付される予定の注意書きに関する文ですが、このような注意書きを添付できるのであれば、賞味期限はそれを過ぎて食べてもある程度安全だということになります。そうです。賞味期限はその食品が最もおいしく食べられる期間を示します。それに対し消費期限は次のようなものです。 “賞味期限と消費期限” の続きを読む

ANAが立ち上げる新規事業

まずは日本の二大航空会社を描写する次の文を読んでみましょう。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

With Japan Airlines (JAL), the (fl  ) former undisputed champion of Japanese aviation, staggering on the ropes, the (l  ) All Nippon Airways (ANA) is looking to flex its muscles and switch up attack.
(今はぶくぶくとたるんでいるが、かつては紛れもない日本航空業界の雄であった日本航空がロープ際でふらつく中、より贅肉を落とした全日空(ANA)が力のあるところを見せ、攻勢に出ようとしている。)

括弧にはflabby、leanが入りますが、対比がなかなか面白いですね。flabby は通常肉体に脂肪がついて、たるんだ様子を表す形容詞です。そしてleanはその逆で脂肪が少ない引き締まった体を表現します。文中の”flex one’s muscles”は「力を誇示する」という意味の熟語です。JALが瀕死状態な中ANAは奮起して何をしようとしているのでしょうか。それは… “ANAが立ち上げる新規事業” の続きを読む

就職面接でしてはいけないこと

景気低迷で失業率が高止まりのアメリカで、ある就職斡旋サイトが求職中の人々にアドバイスを提供しています。履歴書を上手く書くことに加えて、冗談とも取れるような、就職面接でしてはいけないことを挙げています。まず、過去にこんなことを言った求職者がいたそうです。

One job seeker ( A ) bringing his ( B ) to work.
(ある就職希望者はペットのサルを職場に連れて来たいと主張した。)

職場にペットを連れて行くなど普通は考えないことですね。ましてや就職面接のときにそんなことを言えば、落とされるのは目に見えています。次の事例はどうでしょう。

Another’s e-mail address ( C ) the words “lovesbeer.”
(もうひとりの希望者のEメールアドレスには「lovesbeer」という言葉が含まれていた。) “就職面接でしてはいけないこと” の続きを読む

長寿社会の行方不明高齢者

今年日本で100歳以上の高齢者の生存や所在が次々と不明になっている事態が明るみになりましたが、このニュースは海外にも報道されています。以下は、まだ数人の段階だった頃の記事のひとつです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

It all started last week when Tokyo officials, in the (ru  ) (t  ) Respect for the Elderly Day, paid a visit to 111-year-old Sogen Kato, Tokyo’s oldest man, (o  ) (t  ) find him mummified on his bed, having died 30 years ago.
(それは全て先週始まったのだが、東京都職員が敬老の日に備えて、都で最高齢の男性である111才の加藤宗現さんを訪ねたところ、彼が30年前に死亡し、ベッドの上でミイラ化しているのを発見した。) “長寿社会の行方不明高齢者” の続きを読む

サグラダ・ファミリアの将来に暗雲

著名な建築家アントニオ・ガウディが設計した教会、サグラダ・ファミリアはまだ完成していないにもかかわらず大変有名ですが、ここにきてひとつの問題が起こっています。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]

The team charged with completing his most ( A ) and final work say they now fear for its future, because of this — preparations for a tunnel to carry a ( B ) train line through here from Madrid up to France.
(彼 [= ガウディ] の最も野心的な最後の作品を完成させる任務を負うチームは、今その将来が心配だと言っている。それは、ここを通過しマドリードからフランスに至る最新式鉄道が通るトンネルの準備が行われているからだ。) “サグラダ・ファミリアの将来に暗雲” の続きを読む