スパルタそれとも個の尊重?

子育ての方法はいつの時代も親を悩ませてきた永遠のテーマですが、最近ある中国系アメリカ人Amy Chuaさんが書いた子育て回想録が注目され議論を呼んでいます。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

In a pithy, take-no-prisoners style, Chua lets readers in on the secrets to raising children who will (va  ) their parents’ decision to bring them into the world by getting themselves (ad  ) to Ivy League colleges and invited to piano recitals at Carnegie Hall.
(簡潔で断固としたスタイルで、Chuaさんは子育ての秘訣を読者に明かしている。アイビーリーグの大学に合格し、カーネギーホールでのピアノリサイタルに招待されるようにすることで子供を作るという親の決断の正しさを証明するような子育ての秘訣である。)

アイビー・リーグの大学に入学したり、カーネギーホールでリサイタルを開くような優秀な子供が育つなら是非その子育て法を知りたいものです。ところがウォールストリート・ジャーナル紙に本の抜粋がでたところ、大変な反発を招いてしまいました。ではどんな内容だったのでしょう。

(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

Chua blithely confides that she once told her (t  ) older daughter she was “(ga  ).”
(Chuaさんは、才能のある長女にかつて「くず」と言ったことがあると平気で打ち明ける。)

子供を叱るにしても、随分強い言い方です。また下の子がピアノを上手く弾けないからという理由で、何時間も食事も水も与えずにピアノの椅子に座らせ続けたというエピソードも紹介されています。Chuaさんはまた「西洋の親は自尊心が大事と言うけれど、一度やりかけたことをあきらめさせる方が子供の自尊心にとって良くない」と述べています。

これに対し、西洋の親たちはブログの世界で以下のように反応しています。

(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]

All through the blogosphere, parents accused Chua of (ab  ) parenting. Numerous writers fired back with pieces (ex  ) the virtues of slacker moms — those who (ca  ) (i  ) on piano practice, and actually praise their little ones for coming home with an A-minus or, God forbid, a B.
(ブログ圏の至るところで、親たちは虐待的な子育てだとChuaさんを非難した。数多くのライターが子に甘い母親の美徳を褒め称える記事で反撃した。そうした母親はピアノの練習で妥協し、Aマイナスや、こともあろうにBの成績を持ち帰っても子供を本当に褒めるのだ。)

どちらの論も一理あるような気もしますが、記事の筆者は、こうした論議は、母親は仕事か家庭かという長く続く論争と同じで、結局のところ役に立たないと言っています。そして、スパルタであろうと褒める方法であろうと、育てられた子供は大方無事に社会に出て立派にやっていくと締めくくっています。

さて、皆さんはどう思われるでしょうか。

正解:
(1) validate / admitted
(2) talented / garbage
(3) abusive / extolling / cave in

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