ダイエット歴40年、そして

0907_05これは個人のダイエット歴ではありません。イギリスが第二次世界大戦後の配給制度を終え人々がダイエットに夢中なり始めて以来、約40年経っているということです。今回はその結果について論じたコラムです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]Over the decades, our average body shape has got bigger, partly (th  ) (t  ) a huge variety of processed foods and snacks which weren’t available to our grandmothers, as well as a (s  ) lifestyle.
(この数十年で、我々の平均的体型は大きくなった。それは座りがちな生活スタイルはもちろん、祖母たちは手に入らなかった莫大な種類の加工食品やスナックも一因である。)

こう述べている筆者はダイエット関連の文筆家です。自身が痩身や栄養に興味を持ち、国民を啓蒙しようと務めてきたのですが、結果は失敗だったと言います。筆者はダイエット産業を批判しています。

“ダイエット歴40年、そして” の続きを読む

臓器移植法の新展開

0907_04先ごろ、日本の国会で臓器移植法が改正されました。今までと今後を比較し、改正の背後にあるものを紹介する記事を見てみましょう。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Japan (l  ) a ban on organ donations from children, reversing a restriction that created such a (d  ) of small organs in the country that young patients were forced to seek transplants abroad.
(日本は子供からの臓器提供の禁止を解除し、これにより、若い患者が海外での移植を求めざるを得ないほど深刻な子供用臓器不足をもたらした制限が撤廃されることになった。)

今回の法改正はこのように、子供からの臓器提供を認めるものです。ここに至るまで日本の臓器移植法は西洋の潮流より少し遅れて進展してきました。まず、

“臓器移植法の新展開” の続きを読む

意外と早い回復

0907_03今昨年、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズの破綻で始まった、いわゆる金融危機は当初、回復までに相当時間がかかると言われていました。数年どころか何十年、あるいは予測できる範囲では回復は見込めないという専門家も出てくるなど、かなり悲観的な見方が多かったようです。ところがまだ一年も経っていない今、回復の兆しを見せる企業が早くも出てきました。しかも危機を引き起こした金融業界についての次のようなニュースです。

[空所A~Dを聴き取りましょう。]
American investment bank Goldman Sachs has (  A  ) of almost $3.5 billion for the three months to June.
(アメリカの投資銀行ゴールドマン・サックスが6月までの3ヶ月間で35億ドルの利益を報告した。)

 利益が出たと言っても、これ位の桁の数字になるとなかなかピント来ませんが、比較のためにアメリカ政府が救済のために投入した金額を聞いてみましょう。

“意外と早い回復” の続きを読む

アメリカの地デジ移行

0907_02今年の6月11日に、アメリカで地デジへの移行が実施されました。当初2月に移行する予定でしたが、準備していない市民からの反発を恐れて遅らせました。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
President Obama and Congress (p  ) (o  ) the long-planned digital transition scheduled for Feb. 17 until today for most of the country. They also (po  ) an additional $650 million into the switch, including reducing a backlog of 4 million requests for $40 government coupons to (su  ) the purchase of special digital converter boxes so that older televisions could receive the new signals.
(オバマ大統領と議会は、長い間計画されていた地デジへの移行を2月17日から今日に延期した。また、彼らは移行にさらに6億5,000万ドルを注ぎ込んだが、その中には40ドルの政府クーポンへの申し込み未処理分400万件の削減も含まれている。 このクーポンは特性デジタル変換装置の購入を助成するためで、これで古いテレビでも新しい信号が受信できる。)

テレビ局も貴重な視聴者を失わないよう、様々な支援努力をしています。機械に弱い高齢者に教えるため、従業員やボランティアを派遣したり、道路沿いの標識に移行を知らせる電子メッセージを発信したテレビ局もありました。

こうした努力で混乱はかなり防ぐことができたと見る関係者もいます。

“アメリカの地デジ移行” の続きを読む

一席に収まらない座席論争

0903_12飛行機に乗って見知らぬ遠い所へ行くのは夢のあることですが、何時間も乗らなければならない時、うんざりするのが座席の窮屈さです。長距離になる旅行でエコノミーの場合、列車よりはるかに狭苦しいですね。標準体型の人でもそうですから太った人はもっと大変でしょう。ところがそんな人にさらなる負荷がかかりそうです。アメリカの航空会社United Airlinesが発表したある規則の導入のことです。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]
It will now require passengers who are unable to (  A   ), (   B   ), or put the seat’s armrest down to (   C   ), if one is not available.
(United Airlinesは今後、ひとつの座席に収まらない、シートベルトを締められない、あるいは座席の肘掛を下ろせない乗客に、(座席に余裕がないなどの理由で)もう一席用意できない場合もう一席分の費用を請求する。)

航空会社側は、他の乗客に与える迷惑を考えるとやむを得ない措置だと言いますが、単なる金儲けの手段だと憤る人々もいます。そもそも飛行機の座席自体が狭すぎるのが悪いというもっともな議論もあります。

“一席に収まらない座席論争” の続きを読む

新聞に載った立派な息子

0903_11親なら誰でも、子供が新聞に載るような人物に成長して欲しいと思うものです。もちろん犯罪などの悪いことではなく、賞賛されるようなことで。

アフガニスタンに派遣された兵士のZachary Boyd君はニューヨークタイムズの一面に載ることを電話で両親に連絡しました。もちろん両親は大喜びです。ちょっと聞き取りにくいですが、母親の声を聞いてみましょう。

[空所A~Gを聴き取りましょう。]
“So I went, ‘Hey, somebody in the family’s making it in the paper,’ you know, and so I was (  A  ) about it. “
(「で、私は言ったの、『ちょっと、身内が新聞に載るのよ』てね。ワクワクしたわ。」)

その後、新聞に載った息子の姿を見たところ、

“新聞に載った立派な息子” の続きを読む

米国美容整形業界の展望

0903_10景気低迷の影響で美容整形先進国のアメリカでも整形手術の実施件数が減っていますが、日進月歩の治療法には今後期待できるものがあるようです。

まず、最近成長している分野は手術を行わない治療で、これは2002年にボトックスという薬がしわ取り用に認可されたことが大きいようです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
The biggest growth area has been nonsurgical procedures, owing largely to the success of Botox, a botulinum toxin that works by (nu  ) and (re  ) facial muscles that create wrinkles.
(最も成長している分野は手術を行なわない治療で、しわを作る顔の筋肉を麻痺させ弛緩させることで効果を出すボツリヌス菌、ボトックスの成功が大きな原因となっている。)

ボツリヌス菌と聞くと猛毒のイメージがあるので恐い感じがしますが、それだからこそ効き目があるのかもしれません。さて、今年フランスから同種のDysportという薬がアメリカで認可されました。今後この2つの薬の競争が激化すると予想されています。

効き目があれば、気軽に自宅で使えればどんなにいいかと夢見るものです。そんな望みも全く非現実的というわけではないようです。

“米国美容整形業界の展望” の続きを読む

スター誕生

0903_09(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
She has been (wa  ) by more than 20.2 million people (and counting) on YouTube, Twittered about by Demi and Ashoton, (pr  ) by Patti LuPone, (ad  ) by the bloggerati, (sn  ) by the paparazzi, (sw  ) by camera crews, and (in  ) by reporters.
(彼女は2,020万人以上(そして増え続けている)の人々にYouTubeで見られ、デミやアシュトンにTwitterで語られ、パティ・ルポーンに褒められ、ブログ知識人に感嘆され、パパラッチに写真を撮られ、カメラマンに押しかけられ、そしてレポーターに質問攻めにされた。)

このように周囲からもみくちゃにされている人物はいったいだれでしょう。なんと年齢47才の教会ボランティアをしている地味な(失礼!)女性です。おそらく容姿だけなら絶対に注目を集めなかっただろう彼女が、なぜこのような状態になったのでしょう。それは次の理由からです。

“スター誕生” の続きを読む

Bossnapの実態

0903_08“bossnap”という言葉を聞いたことがありますか。これはboss + kidnap(誘拐)で、上司を誘拐することを意味する新語です。何とも穏やかならざる言葉ですが、いったい何故上司を誘拐するのでしょう。

[空所A~Dを聴き取りましょう。]
Twenty-four (  A  ). No voluntary (  B  ). No pay (  C  ).
(解雇者24名。自主退職なし。賃金交渉不成立。)

景気低迷が続く中、あるブリュッセルの自動車販売店で上記のようなリストラが行なわれました。どう頑張っても収益が上げられない現状ではやむを得ないかもしれませんが、従業員としてはたまったものではありません。やり場の無い怒りを募らせた従業員たちが、鬱憤晴らしに行なっているのがbossnapなのです。

“Bossnapの実態” の続きを読む

ヌード写真は嫌ですか?

0903_07ヌード写真を撮ってもらうのはスタイルの良い若いタレントさんと相場が決まっていると思ったら、我々一般市民にもその機会が訪れるかもしれないというお話です。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
In a shift, the US Transportation Security Administration plans to replace the walk-through (m  ) (d  ) at airport checkpoints with whole-body imaging machines ― the kind that provide an image of the (n  ) (b  ).
(予定を変更し、米国運輸保安局は、空港の検査所にある、通り抜け式の金属探知機を、裸の画像を映し出す類の、全身スキャナーに差し替えることを計画している。)

もともと金属探知機でひっかかった乗客への二次検査用に開発されたこの全身スキャナーを、いくつかの空港で試験的に使ってみたところ、非常に良好で乗客の評価も良かったことから、広く一般的に使おうということのようです。

“ヌード写真は嫌ですか?” の続きを読む