米国美容整形業界の展望

0903_10景気低迷の影響で美容整形先進国のアメリカでも整形手術の実施件数が減っていますが、日進月歩の治療法には今後期待できるものがあるようです。

まず、最近成長している分野は手術を行わない治療で、これは2002年にボトックスという薬がしわ取り用に認可されたことが大きいようです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
The biggest growth area has been nonsurgical procedures, owing largely to the success of Botox, a botulinum toxin that works by (nu  ) and (re  ) facial muscles that create wrinkles.
(最も成長している分野は手術を行なわない治療で、しわを作る顔の筋肉を麻痺させ弛緩させることで効果を出すボツリヌス菌、ボトックスの成功が大きな原因となっている。)

ボツリヌス菌と聞くと猛毒のイメージがあるので恐い感じがしますが、それだからこそ効き目があるのかもしれません。さて、今年フランスから同種のDysportという薬がアメリカで認可されました。今後この2つの薬の競争が激化すると予想されています。

効き目があれば、気軽に自宅で使えればどんなにいいかと夢見るものです。そんな望みも全く非現実的というわけではないようです。

(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Also pending are studies into topical versions of these muscle-numbing medications, although none are (ex  ) to (c  ) to (ma  ) for years.
(もうひとつ今後起こると予想されていることに、これらの筋肉を麻痺させる薬品の外用版の研究がある。もっとも発売にはどれもかなりの時間がかかりそうだ。)

こうした薬ができれば画期的なことになるでしょう。ところで上の文にあるtopicalという単語は訳を見てもわかる通り、「話題の」という意味ではなく「外用の」という意味です。topical creamで「軟膏」です。面白いですね。

また、幹細胞研究が進んでいますが、その技術を豊胸手術に用い、自分の脂肪から自然な触感の胸を作ることも検討されています。

技術的な側面から少し離れて、患者の層を見てみると、従来白人が多かったこの分野に非白人の関心も集まっています。ある医師によると、

(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
“We know by our statistics that this is a (gr ) group by interest in (p ) (s ).”
「我々の統計によると、整形手術への興味の点では、この層(非白人層)が成長集団なのです。」)

非白人が受ける治療としては鼻の整形が多いそうです。白人のように高くしたいのでしょうか。もっとも最近は属する民族の特徴を保ちつつ鼻の形を変える傾向があるそうです。ところでふたつ目のby(interest)は「~に関して、~の点では」という意味です。簡単な前置詞にもいろいろな意味がありますね。

不況であろうとなかろうと、人々の美しくなりたいという気持ちは変りません。アメリカでうまく成功すれば、いずれ日本にも入ってきて我々も恩恵を預かることになるのでしょう。

 

正解:
(1)numbing / relaxing
(2)expected / come / market
(3)growing / plastic surgery

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