近頃の若者は…

0907_07いつの時代も年配者から見ると、若者は頼りなく思えることが多いようですが、次のような若者はどうでしょう。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]Hotel worker Roshinante has no interest in actively (p  ) (w  ), is nonchalant about a career and finds cars a bore ・and he is not alone in (o  ) (f  ) a quiet, uncompetitive lifestyle.
(ホテル従業員のロシナンテさんは、女性を積極的に追いかけることに興味が無く、キャリアに関しても無関心で、車も退屈だと思っているが、穏やかで、競争の無い生活スタイルを選ぶのは彼だけではない。)

このように何事にも淡白な男性を指す流行の言葉をご存知ですか。英語で言うと次のようになります。

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アニメーターの現状

0907_06
日本は世界に冠たるアニメ王国です。配給される量もさることながら質が高いことで定評があります。しかしそのように高品質な画像を生み出す仕事をコツコツと行なうアニメーターの仕事は大変なようです。

[空所A~Dを聴き取りましょう。]
Line by line, page by page, Nobuki Mitani has been (  A  ) for six years.
(1行ずつ、1ページずつ、三谷伸樹さんは6年間辛うじて生計を立ててきた。)

三谷さんはin-between animator(動画マン:原画と原画の間を補間する絵を担当する人)ですが、労働時間は1日10~12時間、土曜日や日曜日も働くことがあります。それでも給料はとても安く、ひと月1,000ドルにも満たないとか。これでゆとりのある生活などできるはずはなく、ワンルームの部屋にシャワーもエアコンも無い状態で暮らしています。

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ダイエット歴40年、そして

0907_05これは個人のダイエット歴ではありません。イギリスが第二次世界大戦後の配給制度を終え人々がダイエットに夢中なり始めて以来、約40年経っているということです。今回はその結果について論じたコラムです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]Over the decades, our average body shape has got bigger, partly (th  ) (t  ) a huge variety of processed foods and snacks which weren’t available to our grandmothers, as well as a (s  ) lifestyle.
(この数十年で、我々の平均的体型は大きくなった。それは座りがちな生活スタイルはもちろん、祖母たちは手に入らなかった莫大な種類の加工食品やスナックも一因である。)

こう述べている筆者はダイエット関連の文筆家です。自身が痩身や栄養に興味を持ち、国民を啓蒙しようと務めてきたのですが、結果は失敗だったと言います。筆者はダイエット産業を批判しています。

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臓器移植法の新展開

0907_04先ごろ、日本の国会で臓器移植法が改正されました。今までと今後を比較し、改正の背後にあるものを紹介する記事を見てみましょう。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Japan (l  ) a ban on organ donations from children, reversing a restriction that created such a (d  ) of small organs in the country that young patients were forced to seek transplants abroad.
(日本は子供からの臓器提供の禁止を解除し、これにより、若い患者が海外での移植を求めざるを得ないほど深刻な子供用臓器不足をもたらした制限が撤廃されることになった。)

今回の法改正はこのように、子供からの臓器提供を認めるものです。ここに至るまで日本の臓器移植法は西洋の潮流より少し遅れて進展してきました。まず、

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意外と早い回復

0907_03今昨年、アメリカの大手投資銀行リーマンブラザーズの破綻で始まった、いわゆる金融危機は当初、回復までに相当時間がかかると言われていました。数年どころか何十年、あるいは予測できる範囲では回復は見込めないという専門家も出てくるなど、かなり悲観的な見方が多かったようです。ところがまだ一年も経っていない今、回復の兆しを見せる企業が早くも出てきました。しかも危機を引き起こした金融業界についての次のようなニュースです。

[空所A~Dを聴き取りましょう。]
American investment bank Goldman Sachs has (  A  ) of almost $3.5 billion for the three months to June.
(アメリカの投資銀行ゴールドマン・サックスが6月までの3ヶ月間で35億ドルの利益を報告した。)

 利益が出たと言っても、これ位の桁の数字になるとなかなかピント来ませんが、比較のためにアメリカ政府が救済のために投入した金額を聞いてみましょう。

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アメリカの地デジ移行

0907_02今年の6月11日に、アメリカで地デジへの移行が実施されました。当初2月に移行する予定でしたが、準備していない市民からの反発を恐れて遅らせました。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
President Obama and Congress (p  ) (o  ) the long-planned digital transition scheduled for Feb. 17 until today for most of the country. They also (po  ) an additional $650 million into the switch, including reducing a backlog of 4 million requests for $40 government coupons to (su  ) the purchase of special digital converter boxes so that older televisions could receive the new signals.
(オバマ大統領と議会は、長い間計画されていた地デジへの移行を2月17日から今日に延期した。また、彼らは移行にさらに6億5,000万ドルを注ぎ込んだが、その中には40ドルの政府クーポンへの申し込み未処理分400万件の削減も含まれている。 このクーポンは特性デジタル変換装置の購入を助成するためで、これで古いテレビでも新しい信号が受信できる。)

テレビ局も貴重な視聴者を失わないよう、様々な支援努力をしています。機械に弱い高齢者に教えるため、従業員やボランティアを派遣したり、道路沿いの標識に移行を知らせる電子メッセージを発信したテレビ局もありました。

こうした努力で混乱はかなり防ぐことができたと見る関係者もいます。

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マイケル・ジャクソンの死

0907_01世界一のポップスターでありながら、世間を騒がす行動も多かったマイケル・ジャクソンが突然亡くなったというニュースは世界中を駆け巡りました。典型的な英語のニュースでどのように伝えられたか聞いてみましょう。

[空所A~Cを聴き取りましょう。]Thirteen-time Grammmy winner Michael Jackson died of (   A   ) Thursday.
(グラミー賞を13回受賞したマイケル・ジャクソンさんが木曜日に亡くなりました。死因は心不全とみられます。)

このような突然の死の場合、死因が確定するまで時間がかかることが多いので、このニュースでは “apparent” という言葉を使っています。”apparent”は「明らかな」という意味で覚えている方が多いと思いますが、「見たところ~らしい」という意味でよく使われます。この場合まだはっきりとした死因がわかっていない段階なのでこの意味で使われていることは明らかです。

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一席に収まらない座席論争

0903_12飛行機に乗って見知らぬ遠い所へ行くのは夢のあることですが、何時間も乗らなければならない時、うんざりするのが座席の窮屈さです。長距離になる旅行でエコノミーの場合、列車よりはるかに狭苦しいですね。標準体型の人でもそうですから太った人はもっと大変でしょう。ところがそんな人にさらなる負荷がかかりそうです。アメリカの航空会社United Airlinesが発表したある規則の導入のことです。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]
It will now require passengers who are unable to (  A   ), (   B   ), or put the seat’s armrest down to (   C   ), if one is not available.
(United Airlinesは今後、ひとつの座席に収まらない、シートベルトを締められない、あるいは座席の肘掛を下ろせない乗客に、(座席に余裕がないなどの理由で)もう一席用意できない場合もう一席分の費用を請求する。)

航空会社側は、他の乗客に与える迷惑を考えるとやむを得ない措置だと言いますが、単なる金儲けの手段だと憤る人々もいます。そもそも飛行機の座席自体が狭すぎるのが悪いというもっともな議論もあります。

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新聞に載った立派な息子

0903_11親なら誰でも、子供が新聞に載るような人物に成長して欲しいと思うものです。もちろん犯罪などの悪いことではなく、賞賛されるようなことで。

アフガニスタンに派遣された兵士のZachary Boyd君はニューヨークタイムズの一面に載ることを電話で両親に連絡しました。もちろん両親は大喜びです。ちょっと聞き取りにくいですが、母親の声を聞いてみましょう。

[空所A~Gを聴き取りましょう。]
“So I went, ‘Hey, somebody in the family’s making it in the paper,’ you know, and so I was (  A  ) about it. “
(「で、私は言ったの、『ちょっと、身内が新聞に載るのよ』てね。ワクワクしたわ。」)

その後、新聞に載った息子の姿を見たところ、

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米国美容整形業界の展望

0903_10景気低迷の影響で美容整形先進国のアメリカでも整形手術の実施件数が減っていますが、日進月歩の治療法には今後期待できるものがあるようです。

まず、最近成長している分野は手術を行わない治療で、これは2002年にボトックスという薬がしわ取り用に認可されたことが大きいようです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
The biggest growth area has been nonsurgical procedures, owing largely to the success of Botox, a botulinum toxin that works by (nu  ) and (re  ) facial muscles that create wrinkles.
(最も成長している分野は手術を行なわない治療で、しわを作る顔の筋肉を麻痺させ弛緩させることで効果を出すボツリヌス菌、ボトックスの成功が大きな原因となっている。)

ボツリヌス菌と聞くと猛毒のイメージがあるので恐い感じがしますが、それだからこそ効き目があるのかもしれません。さて、今年フランスから同種のDysportという薬がアメリカで認可されました。今後この2つの薬の競争が激化すると予想されています。

効き目があれば、気軽に自宅で使えればどんなにいいかと夢見るものです。そんな望みも全く非現実的というわけではないようです。

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