NYタイムズビルを登るクモ男

 

ニューヨークのマンハッタンにニューヨークタイムズ社のビルがあります。築一年の意匠を凝らした素敵なビルです。その特徴は何と言っても外壁に張り巡らしたセラミック製の水平棒です。見た目も奇抜で人目を惹きますが、デザインとしてだけではなく実用性も備えています。隙間がありますから太陽光を通しますが、遮るもののないガラス窓と違って熱が入り過ぎるのを抑え、省エネの機能を果すのです。外付けブラインドのようなものですね。

ところが魅力的なのはデザインや実用性だけではないようです。子供のころ少しでも登れそうなところがあれば登りたがる友人がいませんでしたか。そんな癖が大人になっても抜けない人がいるようです。なんと今年の6月に入って3人もの無謀な冒険家が水平棒を頼りにこのビルに登りました。3人目の29歳のMalone氏はなんと11階あたりまで登ってしまいました。しかも人騒がせなことに夜中の1時過ぎに登り始め、説得されて降りてきたのは明け方の5時過ぎでした。

その間、周囲の道は封鎖されるは、警察は登山用ケーブルやヘルメットを装着して救助に出るはの大騒ぎでした。次のようなものも用意されました

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メタボ検診で “Strikeout”

日本で今年4月からメタボ検診が始まりましたね。健康診断のとき、40歳から74歳までの人々の腹囲を測って、基準を超えていたら程度に応じて生活改善指導を受けるというものです。政府の意図は、これで生活習慣病予備軍の人々の健康を向上させ、医療費を削減しようというものです。ところが、健康を気にし過ぎる人々が増えて、過剰投薬から医療費がかえって増えるのでではないかという意見もあります。現に設けられている腹囲の基準はかなり厳しく、ある尼崎在住の男性はメタボ検診でこんな体験をしました。

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ハリポタの作者はもう書かない?

J.K.Rowling作のHarry Potter series は誰もが知っている児童文学の世界的名作ですね。新作が出る度に世界中が湧きかえり、それが映画化されるとまた大騒ぎで今まで話題に事欠かない存在でした。そんなHarry Potter seriesで今話題になっているのが、

A: 盗作 [ p_________________ ] (pで始まる単語)

です。盗作と言っても、ストーリーがそっくりの別な物語が書かれたわけではなく、Harry Potter seriesの手引書(companion books)の類です。もちろん今までもそんな本が無かったわけではなく、著者のRowling自身もさして気にして来なかったようなのですが、この度出版された “The Harry Potter Lexicon”にはご立腹の様子で、訴訟を起こしています。

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ハイブリッド胚で未来を開こう

医療の進歩が著しい昨今、注目されている医療技術のひとつにstem cell(幹細胞)を使ったものがあります。分裂後、最終的に肉体のどのようなパーツにもなり得るこの細胞は、アルツハイマー病を始めとする様々な病気の治療に使えると、大いに期待されています。ところがこの細胞を採取するには、胎児が必要で、人間の胎児を使うことの倫理性が議論されていることは皆さんご存知だと思います。

そんな中、今後需要が増える幹細胞を得る手段として、hybrid embryo(ハイブリッド胚)が登場してきました。このほど、このハイブリッド胚を作ることの是非がイギリス国会で討議され可決されました。

そもそもhybrid embryoとはどのようなものかというと、その製作過程は・・・・

A) The process involves [        ].

なのです。そして幹細胞を取ることが目的ですから

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2,000人と200人

現在の世界人口は約66億人と言われています。この膨大な数を確認した上で、2,000人と200人はどのように感じられるでしょうか。具体的にイメージが湧きやすい程度の数ではないでしょうか。座席数2,000のコンサートホールなどざらにあります。一学年の生徒数が200人くらいの学校もたくさんあります。今週取り上げた話題の中にこの2つの数字が出てきましたが、この数字が指すものは少し驚きです。

まず2,000人ですが、これは約7万年前の推定世界人口です。 最近の調査によると、アフリカを起原とする人類は、ひどい旱魃のために一時2,000人にまで減少し、絶滅寸前になったかもしれないとのことです。

Human beings may have had a (   A   ) with extinction 70,000 years ago.
[Aに入る適語を選んでください]
(1) batch  (2) brush  (3) bull  (4) burn

コンサートホールひとつに入るほどの人口に一度は減少した人類が、よく滅びずにここまで来たものだと思います。

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キムチ宇宙へ行く

 

キムチは韓国の食生活に欠かせないものです。日本でもお馴染みですが、本場の韓国に行くと、キムチピザ、キムチバーガーまであります。さらにキムチ冷蔵庫もあって、新婚カップルへのお祝いとして必須だそうです。そんなキムチを先月韓国初の宇宙飛行士が宇宙へ持参しました。

しかしそのまま宇宙に持って行くわけにはいきません。ご存知のようにキムチは発酵食品です。ということはバクテリアがうようよしているということです。もし宇宙の異なる環境でバクテリアが突然変異を起こして人間に害を及ぼしたら、などというB級SF映画に出てきそうなシーンを想像してしまいます。

そこで科学者たちは何百万ドルも費やして・・・

A) [放射線照射した無菌スペシャルキムチを開発した ]

のです。さらに

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少量のビールは健康に良い

段々暖かくなると、仕事帰りや風呂上りのビールがおいしくなりますね。今まではアルコールは健康の敵というイメージが強かったのですが、最近はそうでもないようです。

フランス人がsaturated fat(飽和脂肪)の多い肉などを好んで食べるにもかかわらず、心臓病の罹患率が低いことから、フランス人がよく飲むワインが健康に良いことが分かっていますが、最近ではビールなどのアルコールもこの仲間に入る研究結果が出ています。

10年に及ぶ健康調査によると、男性ならグラスに1、2杯(1杯約355ml)、女性なら1杯のアルコールは全く飲まないよりかえって心臓に良いそうです。お酒が好きな人なら万々歳の調査結果ですが、飲まない人はどうでしょう。医師たちは次のように言っています。
“Few medical experts suggest that a non-drinker take up the habit just for the health benefits, when exercises and a good diet can produce similar benefits.”
この文の大意は次のどちらでしょうか?

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リヒテンシュタインはタックスヘイブン

For the head of the German Post Office, it wasn’t the mailman who came knocking. It was the police.
「ドイツポスト会長のところにノックしてやってきたのは、郵便配達人ではなく、警察だった。」
こんな出だしで何の話が始まると思いますか。

ドイツの富裕層への課税は相当厳しく、税金逃れで多くの金持ちがリヒテンシュタインに資産を預けているそうです。この国は守秘義務が厳しいため財産を隠し易く、今総額30億ポンドをsquirrel away(溜め込む)した脱税スキャンダルで捜査当局が動き、冒頭のドイツポストの会長も疑われているのです。

ドイツとしては国の大事な歳入がヨーロッパの小国(面積はロンドンの10分の1)に流れることを見逃すわけにいかず、今やリヒテンシュタインとeconomic warfareの状態です。スパイ行為などあらゆる手段を使って摘発に乗り出しています。

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インドの先生はヒツジも数える

IT産業などの躍進目覚しいインドですが、地方の生活はまだまだ遅れているようです。公立小学校に通う子供たちは、イスもろくに無い教室で、使い古した教科書を使って勉強しています。それでも先生さえちゃんと教えてくれればよいのですが、肝心の先生がふいといなくなるのだそうです。それはサボっているのではなく、政府当局に教育以外の様々な用事でかり出されるためだそうです。用事の中には選挙や国勢調査の手伝いなどがありますが、なんとウシやヒツジなどの家畜を数えに行く仕事までさせられることがあります。頻繁に正規の先生がいなくなるので、地元の慈善団体がextra instructor(臨時講師)を提供しています。
先生自身が

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A rose is a rose is a rose.

あれ、a roseが3つもある、と思われるかもしれませんが、これはアメリカの小説家Gertrude Steinの有名な言葉で「バラはバラで、それ以上でもそれ以下でもない」という意味です。それは当たり前のことですが、今後「バラはバラ以上」になるかもしれません。

貧しい国々には援助ではなく雇用を創出して生活を向上させようという動きがあります。そうした中International Fair Trade Associationという団体が、現地労働者の福利厚生に努力している会社の商品に「fair trade」 認定を与えています。今このfair trade認定商品を求める欧米の消費者が増えているそうです。

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