ニューヨークのマンハッタンにニューヨークタイムズ社のビルがあります。築一年の意匠を凝らした素敵なビルです。その特徴は何と言っても外壁に張り巡らしたセラミック製の水平棒です。見た目も奇抜で人目を惹きますが、デザインとしてだけではなく実用性も備えています。隙間がありますから太陽光を通しますが、遮るもののないガラス窓と違って熱が入り過ぎるのを抑え、省エネの機能を果すのです。外付けブラインドのようなものですね。
ところが魅力的なのはデザインや実用性だけではないようです。子供のころ少しでも登れそうなところがあれば登りたがる友人がいませんでしたか。そんな癖が大人になっても抜けない人がいるようです。なんと今年の6月に入って3人もの無謀な冒険家が水平棒を頼りにこのビルに登りました。3人目の29歳のMalone氏はなんと11階あたりまで登ってしまいました。しかも人騒がせなことに夜中の1時過ぎに登り始め、説得されて降りてきたのは明け方の5時過ぎでした。
その間、周囲の道は封鎖されるは、警察は登山用ケーブルやヘルメットを装着して救助に出るはの大騒ぎでした。次のようなものも用意されました