A rose is a rose is a rose.

あれ、a roseが3つもある、と思われるかもしれませんが、これはアメリカの小説家Gertrude Steinの有名な言葉で「バラはバラで、それ以上でもそれ以下でもない」という意味です。それは当たり前のことですが、今後「バラはバラ以上」になるかもしれません。

貧しい国々には援助ではなく雇用を創出して生活を向上させようという動きがあります。そうした中International Fair Trade Associationという団体が、現地労働者の福利厚生に努力している会社の商品に「fair trade」 認定を与えています。今このfair trade認定商品を求める欧米の消費者が増えているそうです。

記事の中でアフリカのバラ園が事例として紹介されていることから文頭の表現が引用されたわけですが、筆者は、バラはもはや単なるバラではなく、fair trade 商品としてアフリカの人々の生活を変えるa powerful social toolになると言っています。そして同時に、still smells as sweet(それでも香りは以前と変わらずよい)と結んでいます。これは、ShakespeareのA rose by any other name would smell as sweet. (名は何と呼ぼうとバラは香りのいいものだ; 大切なのは実体)をもじっています。花の王様、バラにまつわる言い回しをうまく利用して、筆者は文頭と文尾を美しく飾りました。

ところで、日本でもコーヒーなどのfair trade商品が出ているようです。興味のある方はお店でfair trade商品があるか探してみては。

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