中国の温暖化対策

コペンハーゲンで行なわれた気候変動に関する国際的な枠組を設定する会議COP15が閉幕しました。大きな鍵を握っていたのが中国の動向でしたが、この会議が開幕する直前の中国の様子を見てみましょう。

[空所A~Fを聴き取りましょう。]
China’s record growth has ( A ) the dirtiest fossil fuel — ( B ) the most aggressive development in human history.(中国の記録的な経済成長は最も大気を汚す化石燃料に依存している。それは人類史上最も急激な発展の動力源となっている石炭だ。)

こんな中国がやっと重い腰を上げて、何らかの温暖化対策に取り組むと発表したのです。その内容は

What China is promising is to ( C ) “carbon intensity” by 40% to 45% by 2020, ( D ) 2005 levels.
(中国が約束していることは、いわゆる「炭素強度」を2020年までに、2005年比40~45%削減するというものだ。)

「炭素強度」は聞き慣れない言葉ですが、単位エネルギーあたりの炭素排出量のことです。つまり、エネルギーを100生産したときに炭素が50出るか25出るかというような計測の仕方です。産出エネルギーが同量であれば、炭素強度が低くなれば炭素排出量も低くなりますが、産出エネルギー自体が増えれば、炭素強度が低下しても炭素排出量は減らない、あるいは増えることもあります。中国の急激な発展を考えれば産出エネルギーが増えるのは必至です。

So ( E ) will keep rising. This is not ( F ).
(従って全体的な排出量は増え続けるだろう。これでは汚染削減にはならない。)

今年日本を追い越し世界第二の経済大国になると見られる中国ですが、その動向はあらゆる分野で重要です。昨年のcop15では法的に拘束力のある合意には至らなかったようですが、中国がもっと積極的にならなければ効力のある温暖化対策は難しいでしょう。

 

 

正解:
A: relied on
B: coal powering
C: reduce what’s called
D: compared with
E: emissions overall
F: a cut in pollution

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