早まるバーゲンセール

世今年も残すところあとわずかとなり、日本では年末商戦花盛りですが、アメリカでもクリスマス休暇への準備として毎年バーゲンセールが行われます。しかし、今年は少し様子が違うようです。

(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]Louise Johnson shops every day. And these days, the retired nurse is finding all sorts of (d  ) — well in advance of Black Friday.
(ルイーズ・ジョンソンは毎日買い物をする。そして近頃は、この引退した看護婦は、ブラックフライデーよりかなり前にあらゆる種類のお買い得品を見つけている。)

ブラックフライデーは感謝祭の翌日で、アメリカでは従来この日からバーゲンセールが始まります。ところが今年はジョンソンさんが気付いているように、それよりかなり前から始まっているそうです。その理由は、

(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Facing declining sales and shaky predictions for the upcoming holiday season, many retailers are (s  ) prices well in advance of the traditional “day after Thanksgiving” sale, in the hopes of (l  ) customers.
(減少する売り上げや近づく休暇シーズンの不安定な見通しに直面して、多くの小売業者は、従来の「感謝祭翌日」セールよりかなり前に、客を引き寄せようと大幅な値下げを行っている。)

つまり、まだ景気低迷の影響から抜けきれない小売業者が、早い時期から客を引き寄せて売り上げを伸ばそうとしているのです。しかし、一方的に小売業者側の事情でこうした現象が起きているわけではないようで、例えば、大手百貨店のシアーズは顧客からの要望に答えて “Black Friday Now” と銘打ったバーゲンセールを、ブラックフライデーより早く行なっています。結局バーゲンセールは、安くしてもたくさん売りたい業者と、良いものを安く買いたい消費者のかけひきと言えるのかもしれません。そんな関係が記事の中で面白く表現されています。

(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Ellen Davis, vice president at the National Retail Federation, sees this season as “a dance (b  ) retailers trying to convince shoppers to shop early because products really are at a premium (a  ) consumers expecting big sales and deals.”
(全国小売連盟副会長のエレン・デイビスは、今シーズンを「製品が実際手に入れにくいから早く買った方がよいと買い物客を説得しようとする店側と、大バーゲンやお買い得品を期待する消費者との間のかけひき」とみなしている。)

小売業者と消費者の間のかけひきをdanceと表現しているのは面白いですね。また、at a premiumは「手に入れにくい、貴重な、品薄で」という意味の熟語です。

今年は日本も歳末になる前から値下げ競争が激しく、激安ジーンズも話題になりましたが、アメリカも消費者の購入意欲を引き出すのに必死のようです。

 

正解:
(1)deals
(2)slashing / luring
(3)between / and

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