プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)社のプリングルズは色鮮やかなパッケージで日本でもお馴染みのスナック菓子ですが、そのプリングルズを巡ってイギリスで裁判沙汰になりました。問題になったのは、
(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
What, (e ), is a Pringle?
(プリングルズは正確には何なのか。)
プリングルズは形や味はポテトチップスに似ていますが、天然のポテトを薄切りにして揚げたシンプルなものと異なり、様々な材料を使用しています。本家本元のアメリカではポテトチップスとして販売されていますが、P&Gイギリス支社はプリングルズはポテトチップスではないと主張しました。
(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Procter & Gamble argued that Pringles – (w ) are about 40 percent potato flour, but also contain corn, rice and wheat — should not be (c ) potato chips or “similar products.” Rather, they are “savory snacks.”
(プリングルズは、約40%がジャガイモ粉だが、トウモロコシ、米、小麦も含んでいるので、ポテトチップスや「その類似製品」とみなされるべきではない、とP&G社は主張した。むしろ、プリングルズは「スナック菓子だ」というのである。)
当事者でなければ、そんなことどちらでもいいのでは、と思いますが、このように主張するのには理由があります。
(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
In Britain, most foods are (e ) from the value-added tax, but potato chips — known as crisps — and “similar products made from the potato, or from potato flour,” are (t ).
(イギリスでは、ほとんどの食品は付加価値税が免除されるが、クリスプとして知られるポテトチップスや、「ジャガイモ、あるいはジャガイモ粉から作られる同様な製品」は課税対象になる。)
なるほど、こうした事情があれば、プリングルズがポテトチップスの範疇に入るか否かはP&G社にとって大問題です。課税されれば、1億6,000万ドルの支払いが生じます。そこでプリングルズの定義についての裁判となったわけです。
一審ではプリングルズはポテトチップスであるとの判決が出ましたが、二審で覆り、イギリスの最高裁にあたる英国最高法院 (Supreme Court of Judicature)で再び二審の判決が破棄され、P & G 社は敗訴しました。裁判長は次のように述べています。
(4)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
If so, “a marmalade made using both oranges and grapefruit would be made of (n ) — a nonsense conclusion.”
(もしそうなら[ P&G社の主張が正しければ]、「オレンジとグレープフルーツの両方を使用して作られるマーマレードはそのどちらからもできていないことになり、それはナンセンスな結論である。」)
結局、最高法院は常識的な判断を下したわけです。税金を逃れるのは何処でもなかなか難しいようです。
正解:
(1) exactly
(2)which / considered
(3)exempt / taxable
(4)neither