マクドナルド社の威信

0907_10ファーストフード店の王者、マクドナルド社と言えばアメリカを象徴する企業で、世界中で大いに幅を利かせているというイメージがあります。アジアの国、マレーシアにも多くの店舗がありますが、そこで一悶着ありました。

[空所A~Dを聴き取りましょう。]McDonald’s has been (   A   ) in Malaysia.
(マクドナルド社はマレーシアで法的打撃を受けました。)

「法的打撃」ですから、裁判に関わったのかと想像しますが、その通りです。ちなみに打撃を「与える」にあたる動詞はdeal を使っています。deal someone a blowで「someoneに打撃を与える」ですが、これをsomeoneを主語にすれば、Someone is dealt a blowとなり、上のマクドナルドの文と同じ構造になります。

さて、裁判の経緯は次のようです。

For eight years, it’s been after a small curry shop called “McCurry,” (   B   ) Malaysian chicken curry.
(8年間、マクドナルド社は小さなカレー・ショップ「マクカレー」を追いかけてきたが、その名はマレーシア風チキン・カレーの省略形である。)

この店名の頭に付いている “Mc” がマクドナルドの接頭辞と同じなので、混乱を招くとして、訴えたのです。マクカレー側はこう反論しています。

McCurry says it serves typical Asian-Malay cuisine and could (   C   ) be confused with McDonald’s.
(マクカレーは典型的なアジア・マレー風料理を出しており、マクドナルドと混同することは決してないだろう、と言っている。)

上文の(   C  )に入る表現は文を否定する表現です。このようにnot以外の否定を表す表現も確実に意味が取れるよう注意しましょう。

裁判の結果ですが、マレーシア最高裁はマクドナルドの訴えを退ける判断を下しました。敗れたマクドナルド社は、

And McDonald’s, which has 185 restaurants there in Malaysia, says it will (   D   ) the judgment.
 (マレーシアに185店舗あるマクドナルド社は、判決に従うと言っている。)

そもそもハンバーガーとチキンカレーを間違える人はまずいないでしょう。判決は当然と言えるかもしれません。

 

 

正解:
A: dealt a legal blow
B: short for
C: in no way
D: abide by

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