世界の人口増加に大いに貢献しているのは中国と並んでインドですが、なかなか人口抑制が難しい状況の背景には文化的な側面があります。次の男性の発言を聞いて見ましょう。
How many children do you have? ”Now you see, ( A ) .” So many, he says, he can’t even name them all.
(お子さんは何人ですか。「見ての通り、24人います。」多すぎて、全員に名前がつけられない、と彼は言います。)
なぜこんなに子供がいるのでしょう。
Why did you have so many children? This is just ( B ). Mohammed believes ( C ) how many children you have.
(何故そんなにたくさん子供をもうけたのですか。これは神の意志にほかなりません。モハメッドさんは神のみが子供の数を決めるべきだと信じています。)
このように考える国民が少なからずいれば、なかなか人口は減らないでしょう。もちろん、中には人口抑制に賛成する人もいます。国も抑制対策に必死で、一家庭につき子供二人を実現しようと、避妊や啓蒙活動を行っています。しかし、成果はまだ地域によってばらつきがあるようです。
そんな中、厚生大臣がちょっと突飛なアイデアを発表しました。それは、
Put electricity in all the villages so that people will ( D ) instead of making babies.
(全ての村に電気を引き、人々が深夜テレビを見て眠ってしまい、子供を作らないようにする。)
何だか笑ってしまうようなアイデアですが、関係者は真剣そのもの。きっとうまく行くだろうと言っています。テレビがあるのが当たり前な我々の生活では想像できないような環境の中で暮らす人々がインドにはまだ多いことを考えれば、うなずけるアイデアかもしれません。しかし、一般的な人々はどう思っているのでしょうか。先ほどの男性に登場してもらいましょう。
“After watching TV, when we look at scintillating things, ( E ).”
(面白いものをテレビで見た後は、多分もっと子供を作りたくなるでしょう。)
2050年にはインドの人口は16億人を超え、中国の14億5800万人を抜き、世界一人口の多い国になると予想されています。この一見突飛な人口抑制策もこうした状況があるからなのでしょう。
正解:
A: I have 24 children
B: His wish
C: only God should decide
D: watch late-night TV and fall asleep
E: we’ll probably want to make more children