認知症への救世主

急激に高齢化社会となっている先進国にとって、アルツハイマーを含む認知症への対応は急務となっています。ところが、アルツハイマーは治療どころか診断さえ難しいのが現状です。この病気はアミロイドという物質が脳内に蓄積することが原因で起こると考えられていますが、特定の患者の脳にそれが実際に溜まっているかどうか調べることは今までできませんでした。そんな状況に一縷の望みができました。

[空所A~Eを聴き取りましょう。]

For the first time, a study shows that an imaging test can ( A ) what are called amyloid plaques in a person’s brain — an ( B ) protein always found in patients with Alzheimer’s disease.
(人間の脳内にあるアミロイドと呼ばれるプラーク(斑)を画像検査で検知できることを示す初めての研究結果が出ています。アミロイドはアルツハイマー病の患者に必ず見出される異常蛋白質です。)

今までは、患者が本当にアルツハイマーであったかどうかは、死亡後に解剖してみるしか方法はなかったということですから、これは大きな進歩です。
This new test brings us ( C ) being able to make the same ( D ) while someone is still alive.
(この新しい検査で患者がまだ存命中に同様の診断ができる可能性が高まっています。)

残念ながら現段階ではアルツハイマーの有効な治療法は見つかっていませんが、アルツハイマーの診断ができるようになると次のようなメリットがあります。

That’s ( E ), because unlike Alzheimer’s, some types of ( F ) can be treated.
(アルツハイマーと異なり、他の認知症の中には治療できるものもあるので、これは重要です。)

なるほど、アルツハイマー以外の認知症であることがはっきりすれば、しかるべき治療が施せる可能性があるということです。その意味で、この発見は認知症の治療に向けた大きな前進と言えるでしょう。

正解:
A: detect
B: abnormal
C: closer to
D: diagnosis
E: important
F: dementia

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