今年のワールドシリーズで、松井秀樹選手が日本人初のMVPに輝きました。新聞でも大きく取り上げられましたが、今回はそのひとつを取り上げましょう。
まず松井選手のことを a man of contradiction 「矛盾の男」と紹介しています。
(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
… a (to ) hulk with a sensitive heart, a player of (fi ) self-discipline known for lewd jokes, and a national hero who refuses to play for his country at international tournaments, much to the (c ) of his home fans.
(… 繊細な心を持つそびえ立つ巨体、卑猥な冗談で知られる厳しく自分を律するプレーヤー、母国のファンにとっては非常に残念だが、国際試合で自国のためにプレーすることを拒む国民的ヒーロー。)
このように、ひとりの人物を矛盾する事柄で描写していますが、そんな松井選手がワールドシリーズ制覇を決めた試合で成し遂げたことは
(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
… hitting a home run and (t ) a World Series record with six runs batted in and being (n ) the most valuable player …
(ホームランを打ち、ワールドシリーズ・タイ記録となる6打点を挙げ、MVPに選ばれた。)
run batted in は野球用語で「打点」ですが、頭文字を取ってRBIともいいます。またmost valuable playerは日本でもMVPという言い方でお馴染みの「最高殊勲選手」のことです。
こんな松井選手が頭角を現し始めた高校時代のエピソードも紹介されています。
(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
He (bu ) (in ) the national consciousness at a high school tournament in 1992 when, after a (ba ) of home runs, a pitcher walked him intentionally in five (co ) at-bats.
(彼は1992年の高校野球選手権大会で一躍全国的に知られるようになったのだが、その時、彼はホームランを連発した後、相手投手に5打席連続で敬遠された。)
「敬遠」つまり投手が打者を故意に四球で一塁に歩かせることを、英語では文字通りwalk … intentionallyと言います。このようにwalkは後に目的語をつけて「歩かせる」という意味でも使えます。walk a dogと言えば「犬を散歩させる」ことになります。
また、文頭のburst intoは、burst into tears 「わっと泣き出す」やburst into laughter「どっと笑い出す」などでよく使われる表現ですが、この場合「国民の意識の中に突然入り込んだ」ということで「一躍全国的に知られるようになった」という意味合いを表現しています。
最近は9年連続200安打など様々な記録を打ち立てたイチロー選手の影に隠れていた感があった松井選手ですが、怪我を克服してのMVP獲得ですから素晴らしいの一言です。今後のさらなる活躍を期待しましょう。
正解:
(1) towering / fierce / chagrin
(2) tying / named
(3) burst into / barrage / consecutive