一般的なウェディングケーキのイメージを思い浮かべてから下の文を読んでみてください。
(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
On one of the most popular cakes, the bride stands (t ).
(最も人気のあるケーキのひとつの上で、花嫁が勝ち誇って立っている。)
普通ケーキの一番上には花嫁と花婿が仲睦まじく立っているのですが、このケーキの上には花嫁しかいません。しかも勝ち誇っています。花婿は、と探すと…
(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
At the (b ) the groom lies in a heap, his worldly belongings (s ) down the three tiers and the neat pink icing reads: “Free At Last”.
(下では花婿が物品の山の中で横たわり、彼の所有物全てが三段に渡って散らかり、きれいなピンクのアイシングは「ついに自由よ」と読める。)
そうです。これはウェディングケーキとは正反対の離婚ケーキです。単なる受け狙いのジョークだと思われるかもしれませんが、イギリスではこんなケーキの販売がまともな商売になっています。しかも注文は増える傾向にあるそうです。
イギリスでは年間14万件もの離婚があり、その区切りを記念する様々なサービスが大きな市場になっています。離婚挨拶状あり、離婚ギフトカタログありといった具合です。まるで結婚市場の離婚版がそのままできたような感じです。このようなサービスが示すのは、離婚はもはや暗いイメージのネガティブな出来事ではなく、祝福すべき人生の再出発だということでしょうか。
それでも実際離婚して再出発するのは大変なことであることに変わりはありません。ある離婚経験者の女性は、幼い子供を抱え、離婚した当初は大変だったと認めています。しかしその経験を生かして離婚者へのサービスをする事業を始めてうまく行っているようです。イギリス初の離婚フェアとも呼べるようなイベントを開催しました。
(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
While the (p ) was not all favourable, the event, which sees family lawyers setting up stalls next to life coaches and colour therapists, has gone from (st ) to (st ).
(評判はすべてが良いというわけではなかったが、このイベントでは、家庭問題専門弁護士がライフ・コーチやカラー・セラピストと並んでブースを立て、ますます盛んになっている。)
離婚に対するネガティブなイメージで、当初評判は良くなくても、この種のサービスの対象となる離婚経験者はどんどん増えているため、彼女の事業は将来性がありそうです。
結婚するカップルの約半数が離婚すると言われるイギリスで盛んな商売、さて離婚が増えている日本にも登場するでしょうか。
正解:
(1) triumphant
(2) bottom / scattered
(3) publicity / strength / strength