ある女性の反乱

0907_13Ann Minchさんという女性がYouTubeに抗議の投稿をしました。何に怒っているのでしょうか。

[空所A~Gを聴き取りましょう。]
“30% APR. I could get a ( A ) from a loan shark.”
(年率30%ですって。高利貸しからだってもっといい利率で借りられるわよ。)

APRは annual percentage rate の頭文字を取った略語で、「年率」のことです。かなり高い利率ですが、これは高利貸しではなく、アメリカの大銀行Bank of America が発行するクレジット・カードの金利です。

アメリカではクレジットカードの貸出枠や金利の変更を一方的に通知することがあるようですが、Minchさんの場合、金利を12.99%から急に30%に上げられ、怒って次のように言いました。

“I’m ( B ) a debtors’ revolt right here, right now, and thereby refuse to pay you one more ( C ) on your 30% credit card account.
(「私はまさに今、ここで債務者の反乱を起こし、金利30%のクレジットカード口座にびた一文払うことを拒否します。」)

動詞stageは「組織する、実施する」という意味で使われています。また、red cent は「1セント銅貨」のことですが、否定の文脈で使われると、「わずかの量(価値)も~しない」という意味になり、ここでは「びた一文も支払わない」となります。

Minchさんのビデオは大反響を呼び、閲覧件数が30万件以上になりました。これに恐れをなしたのか、Bank of Americaの幹部が妥協案を提出しました。

“Mr. Crawford tried to ( D ) to 16.99% on the account and ( E ).””
(クロフォード氏は16.99%で同意させようとしたけれど、私はノーと言ったわ。)

世論の注目を背景に強気のMinchさんです。最終的には元の12.99%まで下げて、交渉は決着しました。Minchさんは自分の場合はこれで一見落着だが、他の似たような状況の人々のためにも戦い続けるつもりだということで、

Minch is now ( F ) a new website and she’s promising a continued ( G ) against the big banks.
(ミンチさんは今新たなウェヴサイトを立ち上げ、大銀行に対する改革運動を続けると約束している。)

カード社会アメリカの興味深いエピソードでした。

正解:
A: better rate
B: staging
C: red cent
D: get me to agree
E: I said no
F: launching
G: crusade

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