今回の原発事故の影響で、関東では計画停電があり、節電の対応に追われている日本人にとって、将来どのような方法で電力を確保するかは大きな問題となっています。もちろん世界中の問題でもあります。そんな中MIT(マサチューセッツ工科大学)の研究者が画期的な発電法を開発中です。(1)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
By (mi ) the essential process that allows plants to produce energy, an MIT researcher has managed to create electricity out of water more efficiently than (co ) solar cells, to the point where one and a half bottles of wastewater could power an entire house for a day.
(植物がエネルギー生成することを可能にするのに不可欠なプロセスを模倣することにより、MITの研究者が、水から従来の太陽電池より効率よく発電することに成功し、ボトル1.5本分の廃水で家一軒分の電気を一日まかなえるかもしれないところまできている。)
どうも植物の光合成を模して電力を得る方法のようですね。今原発に頼らない電力源として注目されている太陽光発電よりも効率がよいというのはとても魅力的です。しかも廃水ボトル1.5本分で一世帯の一日分の電気が賄えるなんて夢のような感じがします。もう少し仕組みを詳しく見てみると
(2)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
Daniel Nocera, a chemistry and engineering researcher at MIT, has come up with an artificial “leaf” that uses cobalt and phosphate to (sp ) water molecules using nothing but sunlight. When the oxygen and hydrogen are (re ), they make electricity.
(MITの化学エンジニアリング研究者ダニエル・ノセラ氏は、コバルトとリン酸塩を使い太陽光のみで水分子を分解する人工の「葉」を考案した。分解された酸素と水素を再結合する際に、電気が生成される。)
ということで、太陽光を使って水を酸素と水素に分け、その後それを再結合させて発電します。しかも分解された酸素と水素は保存しておくことができるので、太陽が照っていないときにも発電可能です。当面の目標は来年中に小さな家一軒一日分の電力を廃水ボトル1.5本で賄える冷蔵庫大の安価な発電所を作ることだそうです。そしてその後は
(3)[空所に指定文字で始まる適語を1語入れましょう。]
If his solution works, said Nocera, it would need a swimming pool (f ) of water every day to (m ) the world’s electricity needs.
(もし自分の解決法が上手く行けば、世界の電力需要を満たすには毎日水泳プール一杯の水が必要になるだろう、とノセラ氏は述べた。)
プール一杯の水で一日の世界の消費電力が賄えるとはにわかには信じがたいですが、もし本当なら原発はおろか、火力発電所も要らなくなります。二酸化炭素も核廃棄物も出ない、本当のクリーンで安価なエネルギーとなります。今回の原発事故はこうした方向に拍車をかけるかもしれません。
正解:
(1) mimicking / conventional
(2)split / recombined
(3)full / meet