皆さん、こんにちは。最近かなり寒くなってきましたが、いかがお過ごしでしょうか。
今月からCELの秋期コースが開講しています。今日はBuildupコースで扱った題材を2つご紹介しましょう。
まず、次の音声を聴いてください。
( ↓ クリック)
Meet Kohei Jinno. The 79-year-old is facing eviction thanks to the Olympics. The complex that includes his tobacco shop and the apartment he shares with his wife is scheduled to be demolished to make way for a new state-of-the-art sports stadium that will serve as the centerpiece for the 2020 Games.
「甚野公平さんです。79歳の甚野さんはオリンピックで立ち退きに直面しています。甚野さんのタバコ屋と奥さんと住むアパートがある団地は、2020年五輪のメイン会場となる新しい最先端の競技場の建設のため取り壊される予定です。」
新しい国立競技場の建設予定地に住む人々が立ち退きを迫られている話です。冒頭のMeet somebodyは人を紹介したり、例の一人を導入する際に用いられる言い方です。ここでは東京オリンピックの決定で皆が喜んでいるわけではなく、その一例として甚野さんが紹介されています。make way for ~は「~のために道を譲る」です。
ところで、この話はここで終わりません。次の音声を聴いてください。
What’s worse, this is not the first time this has happened to Jinno. When Tokyo hosted the Summer Games back in 1964, his family was evicted then too. Their home flattened to make way for another sports stadium.
「さらにひどいことに、これは甚野さんに起こった初めてのことではないのです。遡ること1964年東京が夏季五輪を開催した時、甚野さんの家族も立ち退かされたのです。家は別の競技場の建設で取り壊されました。」
これに対し、当の甚野さんは次のように述べています。
“I wish they wouldn’t have the Olympics in Tokyo again. I can bear getting evicted if it’s just once in a century, but twice? It’s ridiculous.”
「2度目の東京オリンオリンピックはないほうがいいのですが。100年でたった1回なら立ち退きも我慢できますが、2度ですか?馬鹿げています。」
それはそうでしょう。ありえないような話です。
それでは、次の話題を聴いてください。
“From Dallas, Texas, the flash apparently official. President Kennedy died at 1 p.m. Central Standard Time, two o’clock Eastern Standard Time, some 38 minutes ago. Vice President Johnson has left the hospital …”
「テキサス州ダラスからですが、緊急ニュースは公式のようです。ケネディ大統領が約38分前、中部標準時間午後1時、東部標準時間2時に死亡しました。ジョンソン副大統領は病院を出 …」
今年はケネディ米大統領が暗殺されてから50年で日本でも大きく報道されました。この音声は長年CBS Evening Newsを担当した有名なニュースキャスターWalter Cronkiteが暗殺の速報を伝えた場面です。some 38 minutes agoの後少しポーズがありますが、この間Cronkiteは涙をこらえています。その後Vice Presidentという時に声が少し震えているのが分かります。臨場感のある音声です。
Buildupコースを含むCELのすべてのコースはいつでも無料で体験受講できます。興味のある方は覗いてみてください。
それでは、またお会いしましょう。